身体をめぐるレッスン3、ドゥルーズと狂気
身体をめぐるレッスン3
金森 「装甲するビオス」
・ゾーエー/ビオスについて。ゾーエーとは輪郭のない生のこと。
ビオスとは、輪郭のある生、個体性の原理を自らに引き受けた生の形、個人の個性が鋭利に自覚されるときに作動しているような生。
この対概念の歴史として、まず神話学者ケレーニイがはじめに位置し、次いでアガンベン等。特にゾーエーは現代の生命哲学において重要な位置をしめる。
・ビオス 金森によれば、ゾーエーは流れでありそれだけでしかない。ビオスは(それに?)表情を抱えるために、実存的な同一性をもち他と区別可能。バイオグラフィー、ビオスを描くこと(Bios-graphein)。
ビオスにとりタナトスは既知の条件、必ず死ぬから、死を含めてのビオス。タナトスと深く対立するのはゾーエーの方。ゾーエーは死なないから。
ビオス=泡。ゾーエー=流れ。
ビオスが持つ分節行為により、世界・〈存在〉が、意味を持って現れる。存在そのものには大した意味はない。
ビオス―個体の析出 → 反照的自己言及の析出(これは必然)